「この単語は、こうやって質問されそうだな」「ってことは、この内容は忘れちゃダメだ」「逆にこれ、問題にしにくいだろうから忘れてもよさそうだ」というように、どう出題されるかがわかっていれば効率的に勉強できるのです。
「自分で問題を作る」勉強法は効率的かつ本質的
それを理解するためには、普段から「問題を作る勉強」をするのが手っ取り早いです。
例えばくだんの小林さんは、教科書をコピーして重要そうなポイントを黒で塗りつぶし、「穴埋め問題」を自分で作っていたそうです。また他の東大生は、教科書の重要そうな一文に線を引いて、その部分が答えになる聞き方を考え、「記述問題」を作っていたそうです。
このように「どう問われるか」を意識して勉強すれば、普段の勉強の質が高くなり、成績が上がるというわけですね。
また、「作問まとめノート」を作っていた東大生もいました。試験本番で出題されそうな問題を自分でつくって、隣に答えを書いていくというやり方です。
「それはちょっとハードルが高い」とお考えの人もいると思います。僕もこの勉強をやろうと思って挫折した経験があるのですが、実はこれ、裏技があります。参考書や問題集の問題を参考にして、悪くいうなら「パクって」書けばいいのです。
参考書や問題集には、さまざまな種類の問題が載っています。言ってしまえば、「どう問うか」という「問い方の教科書」なのです。これらを参考にして問題を作ればいいのです。
自分で問題を作ると、「こういう問題が出たらこう対処しよう」という意識が高まります。その意識が普段の勉強にも反映されていくことで、質が高く無駄のない効率的な勉強が可能になるのです。
さらに言うなら、実は「問題を解く」よりも「問題を作る」ほうが、はるかに体系的な理解が必要になります。「どこが大切なのか」「他の部分とどんな関係にあるのか」などがわからないと、良い問題はつくれません。だから「どんな問題を作ろうか」と考えながら勉強することで、理解は格段に深まるのです。「面倒くさいから」やっていた勉強法が、実は「本質的な勉強法」でもあったということです。
いかがでしょうか? 真面目にコツコツ勉強することは非常に素晴らしいことですが、真面目であること自体にはなんの意味もありません。時には少しずるく、効率的にやってみてもいいのではないでしょうか。
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