今年のバレンタインデーは日曜日。週末では、職場での義理チョコ獲得数に期待が持てないと思いきや、その心配はなさそうだ。
プランタン銀座が同社のメルマガ会員を対象に行った意識調査によると、今年のバレンタインデーに義理チョコを用意すると回答した女性は前年より2ポイント高い65%。義理チョコを贈る相手の1位は男性上司(56%)、2位も男性同僚(45%)と、父親や男友達を上回る。当日が日曜日だからとパスすることはなく、前々日の金曜日に渡す予定の女性が多いようだ。同調査では、義理チョコも「お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈る」ものに変化していると指摘する。
しかし、金銭的な負担も無視できない。義理チョコとして購入する個数は平均で7.9個、1個当たりの金額も1167円となっており、予算は1万円近くにも上る。
職場での義理チョコ配布は儀礼的であるといった批判も少なくなく、自粛を呼びかける企業もある。共栄火災海上保険では、1993年から毎年、「義理チョコ、あげたつもり・もらったつもり」バレンタイン・チャリティ募金を実施。義理チョコや、ホワイトデーのお返しの購入資金を一口500円の募金に充て、西アフリカ地域へ支援金として寄贈しているが、昨年の募金総額は127万円を超えた。男女ともに無駄な負担を軽減できるうえ、社会貢献にもつながるユニークな試みであるといえる。
(乕尾あい =週刊東洋経済)
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