海外留学はエリート美女の登竜門??
高校時代の海外留学やホームステイは、ほかのエリート美女にも散見される行動だ。いずれも自ら希望して、単身で現地に乗り込んでいる。「外」への強い関心と実行力は、10代後半ですでに発揮される。当然、大学や仕事選びでも広くて高い場所を目指す。吉野さんの場合、「なまぬるい」教育環境への反発が高みを志す原動力となったようだ。
「母親の教育方針は、『女の子は愛嬌があってかわいらしくしていればいい』というものでした。ふわふわのピンクの服を着せられるのが、本当に嫌だった記憶があります。進学校に入った1歳上の兄とは違って、私は『勉強しなさい』と言われたことが一度もありません。中高はポヤンとしているお嬢さんが多い女子校に通いました。のんびりしすぎている校風です。私はもっとガツガツやりたかった」
非英語圏での単身留学で自信をつけて帰国した吉野さんは、その女子校でも「ほぼオール5」を獲得。公募推薦で上智大学に合格した。
「SFC(慶応大学湘南藤沢キャンパス)とどちらにしようか、最後まで悩みました。私は報道の仕事をするか外交官になりたかったので、専攻は国際関係です。SFCと上智では学び方のアプローチに違いがあることを知り、上智に行くことに決めました。SFCは一般教養を含めたマクロな知識を学んでから3、4年生で専門分野を深めるのに対して、上智は入学時に特定の言語圏を決め、そこを徹底的に勉強して詳しくなったうえで国際関係を見ていきます。ミクロな知見を得てからマクロに広げていく。自分にはこちらのアプローチのほうが合っていると感じました。新しい言語を学ぶのが単純にすごく好き、という理由もありますけど」
吉野さんはサークル活動よりも学業優先で学生生活に過ごした。その成果は、世界中に長期出張して取材活動をしている現在も生き続けている。
「上智(大学)の先生は各地域の専門家も多いので、取材を助けてもらうことも少なくないですよ。ずいぶんお世話になっています。……大宮さん、どういう内容の答えがほしいのですか? 普段は自分が取材している側の人間なので、どんな言葉を引き出すための質問なのかと勘ぐってしまいます。昨夜、お風呂に入りながらいろいろ答えを考えてきました。原稿を私が書きたいぐらいです!」
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