夏の「ポカリ」CMが女子中高生の心を捉えた理由 コロナ禍でも自然体、ポジティブな発信を好感

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同じく新CMキャラクターが話題となった事例として、石原さとみを起用したゼンショー『すき家』(12位)を紹介したい。CMは期間限定商品の『うな牛』をテーマに、すき家のテイクアウトサービス“おうちすき家”の利便性や魅力をアピールするというもの。

ゼンショー/すき家CM『うな牛』篇

「夏のご機嫌をいただきます。」のコピーに始まり、自宅のベランダで石原が笑みを浮かべながら『うな牛』のうなぎと牛肉を順番に口に運ぶ様子に「うな、うな、牛、牛…」という心の声が重なる。最後はうなぎの上に牛肉をのせて一緒に口に入れた石原が「んー!」と声を上げて商品を堪能する姿を描いた。

モニターからは「おいしそうに食べているのを見て食べたくなった」「気取らずに食べているところもいいし、アップにされる丼もおいしそう」などのコメントが寄せられた。CMの支持層を見ると、設楽統が会社員を演じるCMをオンエアした前年同期は男性の支持が9割だったが、本作は大きな男女差はなかった。

モニターの感想には「石原さんが牛丼を食べる意外性がいい」などの声もあり、男性や家族連れのイメージが根強い牛丼チェーン店のCMに人気女優を起用したことがターゲット層の拡大に貢献したと考えられる。

CMで描かれる「新しい日常」続々

本作はステイホーム時間の充実を図る人の増加を背景に制作されたもので、ポカリスエットのCMと同様にウィズコロナの今をポジティブに描いたことも好評価の大きな理由ではないだろうか。

このほかランキング上位を見ると堺雅人が自宅で子どもたちと楽しげに掛け合う日本マクドナルド『チキンマックナゲット』(6位)、木村拓哉がドライブスルーをする同社の『ちょいマック』(7位)など、コロナ禍にあっても自然体で過ごす人々を映すCMが目立った。CMの中で今後どのような“新しい日常”が描かれていくのか、引き続き注目したい。

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