勝間和代「ネオライフハックで無理なく生きる」 今必要なのは、変化を味方につけるという視点
私自身、そのときどきで、こうするのがいちばんいいだろうな、と思うことをやるように努めています。すると本当に、だんだん時代がマッチしてくるんです。そのため、「時代の先を読むのがうまい」と評していただくことがありますが、別に先を読んでいるわけではないんです。
これは、誰にでもできることです。逆に、どんなに頑張っても、誰にも未来を正確に読むことはできません。どうなるかわからない未来に気を取られて、現状がおろそかになっては本末転倒です。そうならないコツは、「余裕率」を上げることです。
お金も時間も体力も、2割の余裕を持ち続ける
余裕率とは、あらゆる物事は事前の予想どおりにはいかないので、ある程度の余裕を設けて、そのギャップを吸収するようにしよう、という考え方です。具体的には、お金も時間も体力も、2割程度の余裕を持ち続けることがポイントです。
私たちは、余裕がまったくなくてパンパンな状態だと焦って、冷静な判断も対応もできません。そのうえアクシデントやトラブルが起きたら、しなくてもいいことをして、さらに失敗を繰り返します。
余裕を増やすコツは、優先順位づけです。新刊にも書きましたが、いつも仕事や家事に追われて余裕がないと言っている人は、優先順位づけが下手という特徴があります。
優先順位というと、1番にすべきこと、2番にすべきこと、と考えがちですが、そうであはありません。今の自分にとって大事ではないことや、しなくてもいいことを排除することが優先順位づけのすべてです。
なぜなら、私たちの頭や心、肉体のキャパシティーは一定で、大きくならないからです。そこに優先順位が高いことを3つも入れたら、それだけでパンパンになって、何もしないうちから余裕がない状態が出来上がってしまいます。
喜びや感動といった幸せも、ある程度余裕がないと感じることができませんよね。だから、つねに2割の余裕を心がけてみてください。
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