勝間和代「ネオライフハックで無理なく生きる」 今必要なのは、変化を味方につけるという視点
もちろん、自粛期間中に制限された外出や会合、旅行などは以前のように自由にできることを願いますが、すべてが元どおりになるのが幸せとは限りません。誰も、満員電車も、1カ所に閉じ込められて働くことも、好んでやっていなかったはずです。それが働き方の常識で、給料の一部だと割り切ればこそ我慢できたことでしょう。
そうした当たり前が中断された今は、「元」のあり方を改善するタイミングなのかもしれません。「元」のあり方は、本当に戻りたい場所なのか。そのことを、ぜひ一度問い直してみてください。
現状の最適化が、ネオ・ライフハックの基本
これからは、ある意味サバイバルの時代です。「不確実な状態が基本で、確実な状態が例外になる」という思考の転換を図らないと、生き残れません。すでに不確実性は高まっていて、私たちが予測したことについて、そのとおりの反応や結果が返ってきにくくなっているように感じます。
どれだけ変化に耐えうるのか。
同時に、どれだけ変化にうまくのることができるか。
そして、新しいことを始めるダッシュ力はどれだけあるか。
これらの能力を最大化するのに必要なのは現状の最適化で、それがネオ・ライフハックの基本です。先々の変化を読む力ではありません。
どんな時代においても、つねに、最適な現状の延長線上に、最適な未来があります。現状の最適化に努めると、よりよい選択をできる予測の精度が上がるため、先々の変化と合致する可能性も上がります。つまり、先を読んだ行動をしやすくなるわけです。
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