肉食的採用活動は、ファン作りと似ている
ここまで読んでいただいた人の中には、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
そうです。人材採用における工程の管理は、営業やマーケティング領域でいうCRM(Customer Relationship Management)と呼ばれる仕組みと同じです。
顧客の属性や接触履歴を管理し、それぞれの顧客に応じたきめ細かな対応を行っていくことで、よい関係を作っていくのがCRMの真髄です。
営業やマーケティングで顧客管理を当たり前のように行っている会社では、これは特に目新しい考え方ではないはずです。営業管理ツールを使って、お客様との商談内容やその結果、その後の追跡内容を記録する手法は、多くの会社で一般的に行われるようになってきています。ただ、それを採用活動にも応用して徹底的にやるだけなのです。
人材採用においても、優秀な方との良好な関係の中で、タイミングを見計らって再びお会いし、情報交換をしたり、転職をお誘いしたりするのはとても自然なことだと思いませんか? 声を掛けられた相手にも、決して失礼にはならない話だと思います。
現にビズリーチには、最初にお声掛けしたときにはタイミングが合わなかったけれど、2度目のラブコールで入社を決めた仲間が何人もいます。
たとえば、前職を辞めて独立を考えていたタイミングで再び顔を合わせるチャンスがあり、チャレンジしようとしていた分野の仕事がビズリーチでできるということを確認したうえで、入社してきた方。もうひとりは、2年前に内定を出したマーケティング職の優秀な人材がいたのですが、その後、定期的に連絡を取ることによって、つい先日、入社を決めてくれました。
そう考えると、人材紹介会社に任せきりにせずに、直接、候補者にアプローチする肉食的な採用活動は、自社に興味を持ってくれる人を増やし、「面白い会社だな」と思ってくださる方、いわばファンを増やす活動と同じ取り組みだと考えられます。
たくさんのファンの輪を作ることができれば、「面接待ち50人」は、それほど突飛な数字ではないのです。
(構成:朝倉真弓)
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