いつでも面接待ち50人をキープする フラれたら次に行きつつ、何度でもラブコール

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 「なぜ、ビズリーチには人が集まるのか?」──。2009年4月にサービスを立ち上げてから5年を迎えた株式会社ビズリーチ代表の南壮一郎は、たくさんの人たちからこのような質問を受けてきた。仲間と2人で始めた会社は、2014年4月現在、従業員数約270人に成長した。ただし、最初から人が集まってきたわけではない。多くの成功者から採用の仕方を教わり、それを自社流にアレンジすることでうまく回り始めたのだ。じっと待つだけの「草食系」では優秀な人はやって来ない。「肉食採用術」のすべてを公開する。あなたの会社も採用強者を目指していただきたい。
肉食採用の教え:採用が上手な会社は、声掛けから採用にいたるすべての工程を可視化している。

 

これぞという人にフラれたとき

2012年に、管理職や専門職、グローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」のアジア版である「Region UP(リージョン・アップ)」を、シンガポールで立ち上げました。

そのカントリーマネジャーにふさわしい人物を探すため、シンガポールや香港に15回以上も足を運び、半年以上かけて70人の面談を行いました。多くの時間と情熱を割いて、ようやくすばらしい人に巡り合い、やっと内定を出すことができたのです。

けれど、その後、悪夢のような電話を受けました。その内定者から、「やっぱりカントリーマネジャーの職を受けることはできない」という断りの電話がかかってきたのです。ウルトラポジティブの僕もガクッと肩を落としました。何度も海外に足を運んで話し合い、お互い納得したうえで出した内定だったのに……。

この職には彼がふさわしい、彼しかいないと信じて出した内定です。さすがの僕も、残念な気持ちと、なぜなんだという怒りが混じったような激情にとらわれそうになりました。

しかし、電話を切った瞬間、すべての感情を振り切って、こう言いました。

「はい、次!」

面接予定者を常時50人確保する

もちろん僕にだって、ほれ込んだ人に断られてしまったという落胆はあります。けれど、採用活動は基本的に営業と同じですから、断られるのはよくある話で、落ち込んでいる暇があったらすぐに次に行くべきなのです。

ここで重要なのが、営業で言うところの「リード(見込み顧客)の確保」です。採用で言えば、面接予定の人が何人いるかが指標となります。

ビズリーチには常時50人の面接予定が組まれています。妥協のない採用を行うためには、この「面接予定50人」という数字がとても大切なのです。

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