テレビ局の裏側 中川勇樹著
テレビディレクターとして約20年番組制作に携わってきた著者が、業界で働く者の本音を暴露した。
テレビ業界は現在、激動の時代を迎えたと言われている。広告収入の激減に伴う制作費削減、視聴率の恒常的低下、そしてデジタル放送への対応。こうしたことが、番組制作の現場にさまざまな影響を及ぼしているという。
たとえば、納豆ダイエットの捏造で終了したある番組のヤラセ問題などは、制作費の激減や視聴率競争の裏で、制作者のモラルハザードを助長したことは否めない。
いまやテレビ番組制作の現場で重視されるのは「正確さ」ではなく、「面白さ」や「わかりやすさ」だという著者の言葉に慄然とする。
新潮新書 735円
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