ナビゲート! 日本経済 脇田成著

拡大
縮小
ナビゲート! 日本経済 脇田成著

バブル崩壊、失われた10年、2008年以降の国際金融危機などの「大事件」を通して、特にマクロ経済がどう動くかを考察している。

マクロ経済にはトレンドとサイクルの区別があり、その混同が誤謬をもたらしやすい。実質GDPの2%程度の変動が景況感の変化を誘い、いわば「平熱」と「発熱」状態の差はGDPの額にして10兆円強程度であるという。日本の景気循環は輸出伸長がきっかけとなり、企業利潤増大から投資・資金が盛り上がるパターンなので、もし「発熱」した場合、このプロセスに沿った治療が必要であることが示される。

将来の「労働供給不安」と現下の「労働者過剰」についても冷静な議論を促す。

ちくま新書 798円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT