私がブルゾンちえみから藤原史織に転じた理由 職業を1つに決めず、常に挑戦をし続ける
いまも「ネタをやってください」と言われたらうれしい。でも、あの作品は自分の中で完結しているし、その延長でやっていく、つまり、余韻の中で生きていくようなことはしたくないんです。みんなに楽しんでいただく賞味期限って、きっとあるでしょう?
「あなたの職業は何? 」という質問自体がナンセンス
──今後はコメディアン? 女優? どんな活動をやっていく予定ですか?
藤原:なんでも(笑)。コメディアン、女優など自分をカテゴライズされることに違和感を覚えるんです。決めてしまうことがこわいというか、もっと漠然とした存在でありたいというか。そもそも、職業って1つに決める必要あるんですか?と聞き返したくなってしまう。
「あなたの職業はなんですか?」という質問自体が前時代的だ、という反応に、ぽんと膝をたたきたくなるような思いがした。これは「ポートフォリオ・ワーカー」だ、と。ポートフォリオ・ワーカーとは、さまざまな職業やソーシャルな活動を複数同時に活動していく、これからの人生100年時代に必要とされる働き方のこと。藤原史織の眼はつねに未来を見据えているに違いない。
──では、藤原史織さんにとって「カッコいい大人の条件」とは?
藤原:つねに挑戦し続けていること。いくつになっても、何か新しいことを始めるとか、すべてを捨ててどこかへ旅立つとか、失敗を恐れずに行動できる人。子どもや、後進はそういう人の背中を見てカッコいいと思うんじゃないでしょうか。
私自身、そのとき「やりたい」と思うことをリスト化して、その優先順位一位からやっていきたいんです。「やりたいけどやれない」と、言い訳をつけることはしたくない。いちばんの自分の“WANT”に時間と労力を割く──それがこれからの藤原史織です。
(文中=敬称略)
(文:秋山都)
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