私がブルゾンちえみから藤原史織に転じた理由 職業を1つに決めず、常に挑戦をし続ける

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──でもなぜローマに行こうと?

藤原:数年前にイタリアへひとりで旅行して、ローマが気に入ったというのが大きい。あと、そもそも私はメインストリームがちょっと苦手というか……ミドレンジャーに心惹かれるんです。

──ミドレンジャー⁉

藤原:例えばゴレンジャーなら、みんながカッコいいと思うアカレンジャーやアオレンジャーには心惹かれない。例えば留学もNYやパリなら花形って感じでしょう? でもそうじゃなくサブ的な存在が好きなんです。「ブルゾンちえみ with B」ではもちろんセンターで主役をやっていたわけですが、本当は「with B」のほうでいたいタイプ(笑)。

「ブルゾンちえみ」と藤原史織には大きな乖離があった

藤原:クラスでモテモテの男子より、教室の片隅で何かモクモクと作業している子に惹かれます。みんなが注目していないところに、面白いものや魅力的なものが落ちてないかなと探すのが好きなんです。まだ知られていないこと、私が知らないことの発見にワクワクします。

プリントドレス/MSGM(写真:平郡政宏、スタイリング:奥田ひろ子)

藤原史織のSNSを見ていると、彼女のカバーする興味の幅広さに驚く。経済誌の編集長との対談では「ノートを活用したアイデア術」について持論を展開し、最近では「世界平和」をテーマとする対談を生配信していた。しかし、ここでちょっと気になるのは、なぜ彼女は藤原史織になったのか、という点だ。「ブルゾンちえみ」ではこの “彼女らしい”活動ができなかったということなのだろうか。

藤原:なぜ名前を変えたのか……(しばし沈黙)。「ブルゾンちえみ」は私の1つの財産であることは間違いない。パフォーマンスやネタは大好きでした。でも、そこから得られるものと本来の自分との間の距離があった……というか、「ブルゾンちえみ」として求められていた役割や仕事内容、きっとこれからいただくであろうお仕事が、本来の私、藤原史織との間に大きな乖離があったということ。

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