2円で刑務所、5億で執行猶予 浜井浩一著

2円で刑務所、5億で執行猶予 浜井浩一著

タイトルの奇抜さが目を引くが、中身は統計の専門家による、犯罪対策と刑事政策(刑罰)に対する問題提起の書。

マスコミ報道に影響され、一般市民の肌で感じる治安=体感治安は悪化しているが、外国人や少年の犯罪は激増していない。殺人は1955年をピークに逓減傾向にあるし、団塊世代の高齢化でむしろ高齢者の犯罪が増えたことなどを、公式統計や独自調査を基に的確に分析している。

体感治安が悪化した結果、刑罰厳重化の意見も多い。が、その副産物として高齢者や貧困者など社会的弱者の受刑者が増え、結局は公的負担の拡大につながりかねないと指摘する。死刑の犯罪抑止効果、貧困と犯罪の相関など、分析は多岐に及ぶ。

光文社新書 798円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 令和を生きる若者のための問題解決法講座
  • コロナショック、企業の針路
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
テレワーク総点検<br>コロナで広がる働き方格差

緊急事態宣言下で当たり前になった「テレワーク」。業種や職種によって実現度合いに大差がつき、この数週間で働き方の格差が広がったといえるでしょう。在宅勤務の課題を総点検し、コロナ後の働き方を考察しました。