グーグル時代の情報整理術 ダグラス・C・メリル他著/千葉敏生訳
タイトルから並の情報整理テクニック本と思い込むと間違う。著者はグーグルの元CIO(最高情報責任者)だけに、一歩進んだグーグル活用術にもかなりのページを割いているが、本書の真骨頂は自らの体験を交えながらの情報享受の「原理原則」。ビジネス人生全般でどう取り組むべきかが伝授される。
平たく言えば、身の回りにある情報ツールやテクノロジーを活用し、各種の制約を賢くくぐり抜けるすべを教えてくれる。それを20の原則にして本文に織り込む。たとえば「なるべく早く、頭の中から情報を追い出そう」「知識は力ならず。知識の共有こそ力なり」「仕事とプライベートのバランスを取るのではなく、融合させよう」などだ。
当然「検索しよう」はその原則の一つ。脳にストレスを与えないよう、情報はクラウドに預け、グーグル・カレンダーを共有し、Gメールを検索可能な「自分履歴」に変えるなど、グーグル活用法も具体的だ。
早川新書juice 1365円
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