空前の不況下でもサバイバーになれる条件とは 「ハケンの品格」の篠原涼子演じる「コア的」志向

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前者がオペレーター的な志向、後者がコア的な志向です。これからの時代は、後者のように主体的に動き、新たな価値をつくっていける人=「コア的な志向を持つ人材」が、これまで以上に求められていくだろうと私は考えています。

2020年代は、多くの企業でリモートワークの比率が高まっていくでしょう。そういう時代になったときに「私は何をしたらいいんですか?」と、自分がやるべき仕事をいちいちオンラインで上司に聞いてくるような人では仕事になりません。

戦後最悪ともいわれる日本経済の状態を考えると、リストラをする企業も増えていくはずです。そうしたときに真っ先に切られてしまうのは、こうした主体性のない社員、言い換えればオペレーター的志向の人材です。

自ら仕事をつくり、周囲の人々をひっぱり、新たな価値を生み出す。それができない人は、今は正規雇用であっても職を失うかもしれません。逆に、今は非正規雇用であっても、コア的志向の人は正規雇用になるチャンスは増えていくと思います。

価値を生み出すことができれば、選択肢は大きく広がる

また、コア的な働き方ができるのであれば、正規・非正規といった雇用形態にこだわる必要もないかもしれません。

仕事をするうえで大切なのは、「得る」という発想でなく、「与える」という発想です。指示されたことを指示どおりにやって給与を「得る」だけでなく、その仕事に自ら何かを「与える」ことができれば、それが価値になり、価値提供の対価として収入も増えます。

自分が生み出せる価値は何か。それを突きつめ、特定領域で高い付加価値を提供することができれば、スペシャリストとして起業するという選択肢も出てきます。

スペシャリストとは、一般的には医師や弁護士、フリーランスのクリエーターなどを指す言葉ですが、あなたが提供できる価値は従来の職業にはないものかもしれません。

例えば、ユーチューバーと呼ばれている人たちは、自ら仕事をつくり、周囲の人々をひっぱり、新たな価値を生み出す、コア的志向の代表格といってもいいでしょう。

自分は何をしたいのか、何ができるのか、どのような価値を世の中に提供していけるのか。重要なのは雇用形態ではなく、こうした仕事の本質を見つめ直すことです。

正規・非正規という雇用形態だけにこだわるのではなく、視野を大きく広げて世の中を見てみましょう。そして、自分が提供できる価値とは何か、真剣に考えてみましょう。

社会の変革期は、チャンスでもあります。自分にできることは何か、もっとできるはずのことは何か。それを見つけて、実行することで、仕事の選択肢は大きく広がるはずです。

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アルファポリスビジネス編集部

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