子どもを追い詰める「間違った」期待のかけ方

期待という言葉の捉え方が間違っている

その期待のかけ方が子どもの「やる気」を失わせている可能性も(写真:irohana/PIXTA)

「元気でいてくれればいい」と言いつつ、親はわが子に対していろいろと期待してしまうもの。が、元早稲田大学ラグビー蹴球部監督、元ラグビーU20日本代表監督の中竹竜二氏は、「親は子に対して、身近であるがゆえに間違った『期待』をかけがちです」と話す。

どうすれば“正しく”子どもに期待をかけられるのか。現在は企業向けのリーダー研修プログラムなどを手がけている中竹氏の著書『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』から紹介する。

「期待」というのは「期を待つ」こと

子どもというのは、親や身近な人が自分に求めるものと、本来自分がやりたいこととの違いをうまく整理することができません。そのため、深く考えることなく言われた通りにしてしまいがちです。すると、段々と考えることをやめてしまいます。

それが続けば、「他人軸」でしか生きられなくなってしまう。医者の子が医者になって、でも本人は、「本当は医者になりたくなかった」という話は珍しいことではないと思います。結局、本人も「自分が本当は何がやりたいのか」を考えることなく、親からの「期待」に応えるため、自分の思いや願望に気づくのが難しくなってしまうのです。

その問題の根本的な理由として挙げたいのが、「期待」という言葉の捉え方です。

「期待」というのは、字面の通りだと「期を待つ」ということ。つまり、「待ちの姿勢」であるはずなのです。ところが、「期待しているんだから頑張って!」などと、どちらかと言うと「待ち」ではなく「攻め」の意識で声をかける人が多い。私はそこが根本的に間違っていると思っています。

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