踏まれるほど強くなる「雑草」の凄すぎる生き様 逆境の中で合理的に生きるオオバコの生態

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踏みつけられてこそ強くなるオオバコ。その生き様とは?(写真:fox☆fox / PIXTA)
過酷な環境で生き残る雑草には、逆境を利用するしたたかな生存戦略がある。人間や車に踏みつけられるオオバコが、それを利用して子孫を残すように。『「雑草」という戦略』で紹介される雑草の生き方には、逆境の中で私たちが取るべき行動のヒントがある。


「逆境は味方である」

この言葉に、なるほどと思われる方も多いことだろう。順風満帆なときには、誰しも気が緩む。人を育ててくれるのは、逆境のときなのだ。

あるいは、ポジティブシンキングという言葉を思い浮かべる方もいるかもしれない。逆境を悪いことと考えず、良いことと考える逆転の発想が大事なのだ。

しかし、である。雑草にとってのそれは、そんな精神論ではない。雑草の戦略は、もっと合理的なものなのである。

逆境を合理的に利用する

誰しも逆境は嫌である。順風満帆に平穏な日々を送りたい。しかし、安定した条件で勝利するのは競争に強い者である。恵まれた条件では、間違いなく強い者が勝つ。もし、弱者にチャンスがあるとすれば、それは不安定な状況であり、恵まれない状況である。

そうであるとすれば、弱者は逆境を恐れてはいけない。むしろ弱者は逆境を歓迎しなければならない。強者が力を出すことのできない逆境にこそ、弱者が勝利するチャンスがあるのである。

だからといって、誰よりも努力をするとか、歯を食いしばって頑張ればいいというものではない。人間の世界は、根性で何とかなるかも知れないが、雑草の暮らす自然界は、そんな根性論で乗り越えることができるほど、甘い世界ではないのだ。

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