温室効果ガス25%削減に挑む--自社技術を活用、エコ工場で地道に削減を進める日立製作所

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 グループのあらゆる現場で習志野のような削減努力が行われている。そのほかグループを挙げた重油から天然ガスへの燃料転換などにより、日立グループの国内CO2排出は着実に減少している。

08年度に10年度のCO2排出量削減目標を7%から12%に引き上げたが、グラフのように08年度に前倒しで目標を達成してしまった(半導体などの分社化を除く実質ベース)。経済危機で事業規模が縮小した09年度もCO2排出量が減少することは間違いない。

地道な工夫だけでは限界 技術革新で成長狙う

が、「20年までに90年比で25%削減」という政府目標を意識すれば、さらなる努力が必要になる。11年度以降も地道な工夫の重要性は変わらないにしても、仮に「90年度比で25%削減」を目指すのであれば、小さな削減の積み重ねでは達成は難しいという。

「25%削減を目指すなら、革新的なモノづくりといった技術的なブレークスルーや事業構造の転換も必要になる」(日立製作所地球環境戦略室・高橋庸一副室長)。

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