温室効果ガス25%削減に挑む--自社技術を活用、エコ工場で地道に削減を進める日立製作所

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 この技術的なブレークスルーの成否こそ、日立グループの成長のカギといえるかもしれない。

07年12月、日立は25年度までに自社グループの製品やサービスを通じ、年間1億トンのCO2排出抑制に貢献する長期目標を表明している。日本の温室効果ガス排出量はCO2換算で約12億トン。日立の目標数値は、かなり大きなインパクトを持つ。

1億トンの内訳は発電など「エネルギー供給」で7000万トン、「産業、交通・生活」などで3000万トン。

エネルギー関連では高効率の石炭火力発電、原子力発電、スマートグリッド、産業、交通・生活分野では高効率インバーターや省エネサービス、データセンターの省電力化、リチウムイオン電池、省エネ家電などに期待する。特に発電部門のCO2削減に貢献できれば、日立としてのCO2排出削減にも結び付く。

厳しい排出規制はビジネスチャンスでもある。“環境”を追い風にして業績不振から脱却し成長へカジを切れるかが問われている。

■日立製作所の業績予想、会社概要はこちら


(山田雄大 撮影:今井康一 =週刊東洋経済)

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