コロナ離婚寸前の夫婦に役立つ「格安避難所」

顔を見るのも嫌になったらどうすれば良い?

一つ屋根の下で夫婦一緒の時間が増え、「コロナ離婚」の危機は広がるばかり。まずは「夫婦密」を解消し、それぞれ心と頭を冷やすことが必要だ(写真:cerisier117/PIXTA)

コロナ自粛の緊急事態宣言下では「コロナ離婚」が話題になりました。あれから3カ月余り。宣言解除でコロナ離婚が少なくなると思いきや、むしろ夫婦問題を扱うカウンセリング業界は多忙を極めています。

これも、人々の「ニューノーマル」意識の表れかもしれません。新しい生活スタイルが模索される中で「夫婦のあり方」も問われているのだと思います。結婚式で「健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、愛し、敬い、いつくしむことを誓います」と、宣誓した夫婦も多いでしょう。

でも、お互いの心が離れると、そんな誓いの気持ちは薄れてしまい、責め合う場面も出てきます。それでも、1日のうちで顔を合わせるのが数時間、というおかげで何とか続いてきたものの、新しい生活スタイルが関係を崩してしまいます。コロナ自粛で「夫婦密」が濃くなった途端、「夫婦溝」に気がついた……というケースがあまりに多いのです。

コロナ離婚に陥る夫婦に共通する「3要因」

コロナはあくまでもきっかけで、原因ではありません。しかし、夫婦問題は何らかのきっかけがあって顕在化するものです。よくあるのは「自宅の購入」「出産」「子どもの進学」「転職・転勤」など。しかし、このコロナ自粛での離婚のきっかけには、3つの新たな要素が含まれています。

① 日常的に関わる時間の急増
② 物理的な距離が「密」になった
③ 新しい生活に対する価値観の違い

朝と夜、数時間しか一緒にいなかった夫婦が、突然、終日顔を合わせる生活になり、存在自体がうっとうしくなってくる。顔を見るのが嫌、声を聞くのも嫌……いったん「嫌いモード」に入ってしまうと、何から何まで嫌になるのが人間でしょう。とくに、日本が豊かになっていったころに青春時代を過ごした50代は我慢を知りません。夫婦間でわがままが出やすくなるのです。

在宅勤務中、つい邪魔してしまう子どもを雑に扱う様子を目の当たりにして、「子どもより夫にいら立ってしまった」という妻もいます。これは日本の貧弱な住宅事情も絡む問題ですが、夫婦がともに自宅で仕事をすることになっても、それぞれの書斎がない場合がほとんどでしょう。

仕事への集中力が切れると、ついついイライラして相手への物言いがきつくなり、けんかに発展していく。そんなふうに夫や妻と時間や空間を共有することに耐えられなくなると、「私はこれから先も、この人と一緒に過ごすべきなのか」という疑念が湧き上がってくるようです。夫婦問題カウンセラーの私を訪ねて来るご相談者の多くから、「コロナで価値観の違いを感じた」というお話を聞きます。

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