ゲームに熱中する子に対する「3つのタブー」 児童精神科医に「付き合い方」を聞いてみた
ゲームと成績を結び付けて語るのは悪影響を及ぼす
――関さんご自身もゲーム好きだと伺いました。
ゲームウォッチのパックマンから始まり、小学校低学年のころはファミコンの「スーパーマリオ」や「ドラゴンクエスト」などをよくやりました。
ゲームは今でもよくやります。「スプラトゥーン2」や「あつまれどうぶつの森」など、子どもといっしょに遊ぶことも多いですね。
わが家では寝る時間は決めていますが、それ以外でゲームに関する約束事はとくに決めていません。
――ゲームに関して、不登校の子を持つ親から相談を受けることも多いのではないでしょうか?
臨床においては「学校へ行かないのにゲームばかりでよいのか」「ゲームのしすぎで学習成績が下がるのではないか」といった相談は多いですね。
親が「ゲームをやめたら学校へ行くんじゃないか」という期待を持っている場合、どうしたってネガティブな側面に目が向いてしまいます。
とくに、学習成績はゲームとセットで語られることが多い論点ですが、「ゲームと学習成績を結び付けて語ることは、親子関係において何もよい方向に働かない」というのが私の考えです。
むしろ、悪影響を及ぼす可能性のほうが高いな、と。「ゲームをやめないと成績が下がって困るわよ」という親の一言で勉強するようになる子どもはごく一部です。
大抵の子どもは勉強がきらいになる方向に強化されてしまい、親の望む形にはなりえません。