ゲームに熱中する子に対する「3つのタブー」

児童精神科医に「付き合い方」を聞いてみた

また、ゲーム時間と学習成績に関する調査もいくつかありますが、それらはあくまで両者に相関関係がありそうだということを指摘しているにすぎません。

ゲームをしたから成績が下がったという因果関係を論じるものではない、ということもきちんとおさえておく必要があります。

子ども主体で

――ゲームの約束事という話が出ましたが、困っている親も多いと思います。

ゲームに関する約束事を親子間で決めておくことはとても大切です。その際、ポイントとなるのは「子ども主体で考える」ということです。

子どもが幼い場合、本人の守れる力と親自身の守らせることができる力などを考えながら、親が主体的に決めることも多いでしょう。

関正樹(せき・まさき) 1977年生まれ。児童精神科医。医療法人仁誠会大湫病院児童精神医療センターに勤務。主な共著に『発達障害をめぐる世界の話をしよう~よくある99の質問と9つのコラム』(批評社)、分担執筆に『おそいはやいひくいたかい107号 特集 ゲームのやりすぎを心配するとき』(ジャパンマシニスト社)などがある(写真:不登校新聞)

しかし、いわゆる思春期にさしかかると、子どもは友だち付き合いを通して道徳意識や規範意識をつくり変えていきます。

ですから、この年齢の子どもに親が一方的に決めた約束事を守らせようとしても、ほとんどうまくいきません。

では、どうするか。まずは「これなら守れそうだ」という約束事を子ども自身が考えることから始めます。

親はそれを追認し、「こうしてみたら?」とアドバイスする程度の関わりにとどめる。そして、子どもが約束事を守れたらきちんと評価する。

こうしたプロセスを経て約束事を取り決めていくことが望ましいですし、子どもの道徳意識の発達に沿った関わり方でもあると考えています。

つまり、親が子どもに守らせたいことを約束事にするのではなく、子ども発で考え、それが実現可能かどうかを一緒に考えるアドバイザーになる。これがゲームの約束事を決めるうえでの「親にできること」です。

その際、コツがあります。子どもが遊んでいるゲームはどんなものか、親がきちんと把握しておくことです。

例えば、先ほど例にあげた「スプラトゥーン2」というゲームはワンプレーの始まりと終わりが明確なので区切りがわかりやすいんです。

しかし、そういうゲームばかりではありませんから、「1日1時間」というような時間制限を安直に設けることは、実はあまり意味がないんです。

また、「子どもがやっているゲームのよいところを3つ考えてください」という話を私はよくします。

自分が好きなものを嫌っている人と約束事の話し合いなんて子どももしたくないでしょうから、子どもが好きなものに興味を持って近づく、これが大切です。

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