ゲームに熱中する子に対する「3つのタブー」

児童精神科医に「付き合い方」を聞いてみた

「うちの子はゲーム障害かも」と見なすということは、どこか普通とは違う異質なものとして理解するということです。

もちろん、そうした状況にある子どもがゼロだとは言いませんが、親が心配しているケースの大半は「今、ゲームに熱中せざるをえない理由」がきちんとあり、いずれは先ほどのように「卒業」していく健全なゲーマーだと思います。

3つの「してはいけないこと」

――最後に、不登校の子どもとゲームをめぐって親は具体的にどんなことに気をつければいいのでしょうか?

「してはいけないこと」は3つあります。1つ目は「ゲームの約束事を親主体で決める」こと。2つ目は「学習成績と結び付けて語る」こと、先ほどお話した点です。 

3つ目は「ゲーム機本体やコントローラーを隠す」こと。そもそも、なぜ隠すのかといえば、ゲームに熱中している子どもの姿を親が見たくないからという場合が多いんです。

こうした親自身の感情的な行動に対しては、子どもも感情的になってしまうので、大抵うまくいきません。

また、親の目にふれないところで遊ぼうとするため、子どもの様子を親も把握しづらくなってしまいます。

「気をつけること」もいくつかあります。子ども部屋に入って「こら正樹、いい加減にしなさい」と急に話しかけてはいけません。

子どもが音声チャットを使ってオンラインゲームをしている場合、親の一言がきっかけで個人情報が特定されてしまう、いわゆる「身バレ」のリスクが発生します。

また、課金の問題についても、子どもはその課金で何をしようとしているのかを把握していないと、約束事をつくれません。1回で済むのか、複数回に及ぶのか。その課金で何がしたいんだと問いかけることが重要です。

最後に、ゲームをめぐっては「ほかの趣味を見つけるように促したほうがよい」というアドバイスが散見されます。

ここでのポイントは「その提案が子どもの特性にあっているか」ということ。勝ち負けにとてもこだわる子どもに対し、ハイキングなどの余暇活動に誘ってもなかなか気乗りしないでしょう。

ゲームをさせないために、という義務感で余暇活動を促しても意味がないんです。加えて、親も一緒に楽しめるものが望ましいですね。

子どもと一緒に親も楽しめることってなんだろう。そういう視点で考えていくことが大切だと思います。

――ありがとうございました。

(聞き手・小熊広宣)

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