皆さん、ご無沙汰しております。ギリシャではもう毎日真夏日ですが、日本はまだ梅雨が明けていないようですね。今年の夏は、新型コロナウィルスの影響もあり、例年とは少し違う夏になっているのではないでしょうか?
ギリシャでも、移動の制限などは解除されましたが、新型コロナの感染を防ぐ目的で、外国への旅行は控え気味になっています。ヨーロッパの国であれば、2、3時間もあれば他国へ行けてしまうので、多くの人が外国で夏休みを過ごす一方、ギリシャにはエーゲ海やイオニア海にたくさんの島があり、国内でバカンスを楽しむ人も多いです。ギリシャでは、今年は国内でのバカンスを過ごす人が多いと思いますが、それでも楽しみが「減る」ということではありません。
むしろ、ギリシャ人のバカンスの過ごし方はとてもシンプルで、また経済的でもあります。新型コロナウィルスで移動や大勢で集まることが難しい昨今ですが、日本の皆さんにも参考になるのではないかと思い、今回はギリシャ人のバカンスの過ごし方を紹介したいと思います。
60歳まで海外旅行をしたことはない
今回、原稿を書くにあたり、私の父の意見を参考にしました。というのも、父は私の目から見ても典型的なギリシャ人だと思うほど、ギリシャ人ぽいからです。生まれも育ちもギリシャで、現在65歳ですが、5年前まで海外旅行もしたことがありませんでした。
そんな父ですので、私が小さい頃の長期休暇と言えば、ギリシャ国内の島や父の故郷に行くことでした。父の出身地は奇形岩の上に立つ修道院群が有名で、世界遺産にも登録されているメテオラの近くの村です。自然溢れる山の中あり、住民の数は多くなく、子どもたちは学校に行くのに約30キロ離れた街まで行かなくてはなりません。
こうした環境で育ったので、父は今でも海や山などの自然が大好きですし、また小さいころはよく馬に乗って遊んでいたというくらいですので、動物も大好きです。これは多くのギリシャ人に当てはまることでもあります。
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