ゴミ清掃芸人が語るコロナ禍の廃棄物処理問題 20年後に最終処分場は容量オーバーを迎える

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――ゴミ収集の現場では、ゴミ出しのポイントは守られているのでしょうか?

あくまで個人の感想ですが、以前よりゴミの出し方は良くなっていると感じています。現場ではいままで体験したことがないほど、丁寧な気配りやうれしい瞬間が増えていますね。

感謝の気持ちが書かれたゴミ袋(写真:滝沢さん提供)

その背景には、ゴミ袋で清掃員に感謝を伝えてほしいと真っ先に訴えてくれた小泉進次郎環境大臣の存在が影響していると思います。会見以降は、ありがとうと書かれたゴミ袋や、住民の方に声をかけてもらう機会は格段に増えました。今までそんなことは一度もありませんでしたから、清掃員のモチベーションになっていましたね。

清掃員への感謝が書かれたゴミ袋も

世間では「そんな行動に意味はない!」とか「言葉ではなく給付金を!」って声もあったみたいですが、現場の清掃員はうれしがってましたよ。いち早く全国のゴミ収集会社に激励のメッセージも出してくれていましたし。僕は数十年この仕事をしていますが、はじめて環境大臣の名前を知りました。

とはいえ、良くも悪くもコロナをきっかけに、ゴミへの関心も高まっていると感じています。依然として、自宅での時間が増えることによって家庭ゴミは増えてしまうと思いますが、withコロナのゴミ出しや、日本のゴミの現状が伝わっていけば、良い方に向かっていくかもしれません。

外出時にマスクを着用するのと同様に、ゴミを出す際にも、ほんの少しだけ社会に気配りをしたり、日本のゴミ問題を考えて消費する人が増えたらいいですよね。

うすい よしき フリーライター・編集者

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うすい  よしき / Yoshiki Usui

クラウドファンディングサービス「Readyfor」のマネージャーを経て、2018年からフリーライターに。「Voicy Journal」元編集長。記事の編集やライティング、イベントメイキングやコミュニティマネジメントなどを行う。

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