その上司の言葉、「思考停止ワード」です 意味があるようで中身がない、”魔法の”言葉たち

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「どうして、そんなことになるのですか?」

吉岡「上司は、部下のやっていることに何かコメントしなければいけない立場ですね。何も言わないと、仕事をしていないと思われる。だから、どこかで聞きかじった適当な言葉をつなぎ合わせて、もっともらしいことを言って、仕事をしていることをアピールすることがあるのです」

「でも『コミュニケーション能力不足』って言われると、何かシュンとしませんか?」

吉岡「そこが“マジック”なんですよ。だいたい、コミュニケーション能力って何でしょう? 定義してみましょうよ」

「言葉や態度、表情などを総動員して、他人に自分の伝えたいことを円滑に伝えられる力でしょうか?」

吉岡「で、どうなったら伝えられた、と判断するわけ?」

「営業なら、商談成立したら、言いたいことがうまく伝わったんでしょうね」

吉岡「逆に、どんなに相手との間で話が弾んでも、商談成立しなかったら?」

「失敗ですね」

吉岡「そうやって、評価の基準をハッキリさせるわけです。で、現実と突き合わせてみる。A君、営業成績悪くないんでしたよね? だったら、先の基準なら、コミュニケーションはうまく行っているはずですね」

「でも、課長は『足りない』って……」

吉岡「理屈に合わない。だから、納得がいかないのは当たり前です」

「ん~、いったい、課長は、ボクに何を伝えたいんでしょう?」

吉岡「たとえば、支配欲が強くて、自分のやり方を部下もコピーしてくれないとイヤって人いますよね」

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