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コロナ"再燃"で点検したい予防対策の「要不要」 電車で一番感染しない場所がわかりますか?

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  • 佐藤 昭裕 KARADA内科クリニック院長、医学博士
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現に、電車の中で、どのようにインフルエンザウイルスが移動するか、シミュレーションを行ったという報告では、「ウイルスは、電車の入り口付近よりも奥のほうが少ない」という可能性が報告されています。

入り口付近のほうが換気はよさそうなのに、なぜ、奥のほうがいいのでしょう。

その理由は、おそらく「他者と接する頻度と距離」に関係しています。車内の奥側よりも、入れ替わり立ち替わり人が通る入り口付近のほうが、多数の人と間近で接する機会が多くなるから、より感染リスクが高くなると考えられるのです。

また、「座っているか、立っているか」でも、飛沫感染のリスクは変わると考えられます。

座っている人は、当然、立っている人より「下」にいます。もし自分が座っていて、目の前に立っている人がせきやくしゃみをしたら、その飛沫を、もろに浴びることになってしまいます。

以上を総合すると、公共交通機関では、「車内の奥側」に「立っている」ほうが、感染リスクは低いといえます。

また、「電車内では会話をしない」ことも新しい生活様式に取り入れるべきと思います。

・レストランでははす向かいで座る

飲食店にもだんだんと人が戻ってきました。

マスクをつけたままでは、食べたり飲んだりできないため、飲食をともなう会合では、どうしても、マスクなしの無防備な状態で人と話すことになります。

「横並び」ではなく「斜め向かい」で飛沫対策を

その対策として「横並びに座ること」を推奨する人もいますが、心理的に、誰もいない真正面に向かって話し続けるのは困難でしょう。そこで相手に顔を向けてしまうと、テーブルを挟んで向かい合うよりも近くで発話することになり、逆効果です。さらに、たとえマスクをして正面を向いていても、横並びだと、マスクのわきから飛沫が飛ぶ可能性もあります。

私がおすすめしたいのは、「斜め向かいに座ること」です。

『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

これならば、相手を視界にとらえつつも、真正面では発話しないため、飛沫感染のリスクを低減することができます。

カウンター席など、どうしても横並びになる場合は、間をあけて座るか、あまり話さないなどの配慮をするとよいと思います。飛沫対策として、席ごとにビニールの仕切りをつけるお店も出てきています。

自粛ムードが薄れつつありますが、まだワクチンが開発されたわけではありません。

また緊急事態宣言が出るような事態に戻らないためにも、今、普段の個人個人の対策が必要であると思います。

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