ボルボ「XC60」のハイブリッド車は何がスゴいか エコなSUV、「B5」の走りは意外にも俊敏だ

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ちなみにB5と同様のエンジンシステムを採用するメーカーとして、ホンダ、SUBARU、スズキ、さらにメルセデス・ベンツがあります。メーカーによってシステムは多少変わるし、呼び名も異なりますが、一般的にはスタータージェネレーターと呼ばれるんですね。

上級グレード「Inscription」はクリスタルのシフトノブ装備(写真:LEON編集部)

大概は、モーターとエンジンの出力軸にベルトがかけてあります。このシステムに否定的な技術者は、ベルトだとやや反応がよくない、と言いますが、普段使いなら十分でしょう。さきに挙げた他社のプロダクトでもこのシステムの有効性はよくわかっていますし。

従来型よりも手頃な価格も魅力

B5は、いまのところ、XC60と、XC90に搭載されています。前者のボディサイズは全長4690ミリ、全幅1900ミリ、全高1660ミリ。ホイールベースは2865ミリ。一方後者の全長は4950ミリとふた回りぐらい大きい感じです。

どちらのモデルも、B5にAWDを組み合わせたモデルが、プラグインハイブリッドの「T8 Twin E(ツインエンジン) AWD」と並立で販売されています。

価格は、XC60 AWD B5で634万円から。従来の「AWD D4」が659万円からなので、お買い得感もあるではないですか。XC90 AWD B5では824万円からとなっています。

上記プラグインハイブリッドの「T8 Twin E AWD」は前者で944万円、後者で1129万円からなので、比べると、だいぶ買いやすいのも魅力といえましょう。

(文:小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト)

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