ボルボ、「新型車」が出なくても成長が続く根拠

日本法人の社長が明かした「苦悩と希望」

2019年11月に発売された「S60」の登場で新世代ラインナップを完成させたボルボ(写真:ボルボ)

ここ数年、日本で最も勢いのある輸入車ブランドと言えば「ボルボ」だろう。世界販売台数で言えば、世界の主要メーカーの中では下から数えたほうが早いが、2016年に国内販売を開始した2代目「XC90」を皮切りに新世代モデルを矢継ぎ早に導入。その評価は非常に高く、中でもコンパクトクロスオーバーの「XC40」やステーションワゴンの「V60」は、現在も数多くのバックオーダーを抱えている状態と聞く。

実際の販売台数も右肩上がりで、2018年の世界新車販売台数は、過去最高の64万2253台を記録。2019年の販売台数も、すでに前年比越えは確実だそうだ。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

ちなみに日本でも2019年上半期(1~6月)の新車登録台数が、前年比9.1%増の9268台と発表。街中でボルボを見かける機会が、今まで以上に増えているのを実感している人も多いはずだ。

しかし、好調なボルボにも心配材料がないわけではない。

発売予定の新型車がない

その一つは2019年11月にセダンの「S60」のフルモデルチェンジにより、全ラインナップの次世代モデルへの移行が完了したことだ。これは、しばらくは新型車の登場がなく、これまでのような「新車効果」が通用しないことを意味する。

ボルボの知名度と販売台数の拡大を牽引してきた「V40」(写真:ボルボ)

もう一つは、2013年の登場以来、日本のボルボの知名度を上げるとともに販売台数を牽引してきたコンパクトハッチバック「V40」が、年内で生産終了と発表されたこと。残念ながら現時点では「後継モデルは存在しない」そうだ。

そこで今回、ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長に「ボルボの今後」について聞いてみることにした。

まず、日本で好調が続いている要因を聞いてみた。他の輸入車ブランドの担当者と話をすると「最近のボルボさんは凄い!」と声をそろえるが、やはり新世代ボルボの投入効果が大きいのだろうか?

次ページ目指すのは「自動車安全のリーダー」
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT