「コロナ前後の売れ筋」を半年追って見えた現実

消費の新常態のキーワードは「おうち時間」?

新型コロナウイルスの感染拡大の前後、約半年にわたって売れ筋商品の販売動向を見ると、消費のニューノーマル像が浮かび上がってきた(写真:manoimage/PIXTA)

新型コロナウイルスによって、国民の消費はどう変わったのか――。市場調査会社のインテージは6月15日、「新型肺炎カテゴリ動向レポート⑬」を公表した。

この調査は新型コロナの影響を受ける前の1月6日週から、緊急事態宣言解除翌週の6月1日週までの22週間にわたって、全国4000店のスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップなどにおける販売動向を集計したもの。今回がその最終版になる。

乱高下したマスク、体温計の販売動向

新型コロナ禍によって、季節商品だったものが一躍、通年の生活必需品となったマスク。1月13日週までは前年割れだったが、1月20日週から一気に増えだし、1月27日週では実に前年比667.8%の販売金額まで膨れ上がった。

しかし、このころを境に商品供給が追いつかなくなり、ドラッグストアの店頭からマスクが蒸発。3月9日週では同80.6%まで落ち込んだ。

街角にドラッグストアルートとは明らかに異なる商流の商品が次々と出現し始めた4月下旬ごろから、ドラッグストアルートでも商品供給が増え始め、それとともに前年比の増加率も上昇。直近の6月1日週でもなお上昇が続いている。

店頭から商品が蒸発した時期がマスクよりも1カ月遅かった体温計は、2月24日週に前年比835.1%を記録。以降は一気に落ちたが、消耗品のマスクと違い、1度買えば済むためか、商品供給が戻った5月以降の動きはマスクほど極端ではない。

ちなみに、体温計が店頭から消えた時期、体温計に使用するボタン型電池LR41も店頭から消えた。家にある体温計を引っ張り出してみたが動かないので、電池交換をしようとする需要が殺到したということだろう。

化粧品は、全体としては2月下旬ごろから下がり始め、多くの企業がテレワークに突入した4月13日週に前年比65.5%まで落ち込んだ。6月1日週では92.3%まで戻っているが、品目別では大きく明暗が分かれた。

次ページただし、個別商品で見ると…
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