「コロナ前後の売れ筋」を半年追って見えた現実

消費の新常態のキーワードは「おうち時間」?

マスクで隠れてしまう口紅は、4月20日週に前年比26.3%まで落ち込み、6月1日の週でもいまだ37.0%にとどまっている。これに対し、マスクで隠れない目の周り品の代表格・アイシャドウは、大底が4月20日の週の64.1%。5月25日週には100%を超えた。

インテージの渡邉満・市場調査アナリストは「アイシャドウは2014年4月の消費増税の際も反動減からの回復に3~4カ月かかった。今回も昨年10月の増税後の反動減からの回復途上で新型コロナ禍にあっている。直近の動きは反動減からの回復という要素もあるのでは」と分析する。

菓子づくりで「おうち時間」が充実?

飲料は、全体としては新型コロナの影響は限定的に見えるが、これも品目別では明暗が分かれる形になっている。

レギュラーコーヒーは、テレワークが本格化し始めた4月6日週から前年比で120%を突破。ゴールデンウィーク明け以降はやや落ち着いたが、6月1日週も120%超え。緊急事態宣言解除後もテレワークを継続する企業が多く、出社していればカフェやコンビニでコーヒーを買っていた層の需要を取り込んだものとみられる。

一方、スポーツドリンクは4月13日週で前年比60%台に落ち、6月1日の週でも88.2%にとどまっている。

食品は、全体としては子どもの学校の休校に加え、テレワークで大人が外食をしなくなった影響で、3月下旬から前年比110%台後半で推移した。

極端な動きをみせたのは玩具メーカー菓子。2月24日週に212.7%、5月25日に448.3%と、ピンポイントで伸びている。

この現象を生み出した原因は、どちらも「鬼滅の刃」とみられる。キャラクターのカードが入ったウエハースの新製品が、2月24日と5月25日にそれぞれ発売されているのだ。

2月後半から大きな伸びが続いたのは菓子材料。ホットケーキミックスなどのプレミックスが4月6日週に200%台に乗り、6月1日週でも158.0%。ホイップクリームは5月4日週に251.9%、バターも同じ週に171.1%を記録している。両者とも6月1日週でも140%台を維持している。

次ページ食品の消費を年代別で見ると…
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • コロナショック、企業の針路
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
文具業界を揺るがす動乱<br>「コクヨvs.プラス」の全真相

昨年末のぺんてる株をめぐる文具2強によるプロキシーファイト(委任状争奪戦)。両社のバトルには、8月に設立したプラスの卸子会社が2年前の計画で一度頓挫していたことにも伏線が。縮小する文具業界再編をめぐる壮絶な主導権争いに迫ります。