「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差 伝わらないのは相手のせいでなく自分のせい
ポイントは、相手の立場に立って考えてみるということです。人は、とかく自分の知っていることや自分の話したいことを伝えがちです。ただ、それは、必ずしも相手が聞きたいことではありません。そして、コミュニケーションは、どう伝わったかがすべてです。
具体的にどうすればよいかと言うと、まず自分の伝えたいことを明確にしましょう。ただ、ここで終わると自分本位な内容になってしまいます。
そこで、次に、自分が言おうとしていることを相手が聞いたとしたらどんなことが頭に浮かびそうかを考え、それを問いの形で表現します。
最後に、自分の視点に戻して、相手の立場で頭に浮かんだ問いの答えを考えます。
このように伝えたいことが出てきたら、そのメッセージを受け取った相手がどのように感じるのかを丁寧に考えましょう。
自分の頭の中で自分と相手を想像して、1人2役で会話のキャッチボールを複数回繰り返すようなイメージです。
実際には、1つの発言に対しても、相手の視点から複数の問いが考えられます。また、何が本当に相手の頭に浮かぶかはわからない状況です。
しかし、この手順を複数回踏むだけでも、少なくとも自分本位なメッセージを相手に寄り添ったメッセージに換えることができます。
ちょっと面倒なことかもしれませんが、こうした努力を積み重ねることによって、基本的な力が身についてくるものです。
求めるリアクションを得る4つの方法
ポイントは、伝える「目的」を明確にするということです。自分の得たいリアクションがもらえないという人は、そもそもで自分が相手に何を求めているのか、伝えることの「目的」がしっかり理解できていない場合が往々にしてあります。
ビジネスにおける主な目的は、「共有」「判断・承認」「意見・アドバイス」「協力」の4つです。それぞれについて、解説していきます。
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