依存症に「なりやすい人」「なりづらい人」の差 「連ちゃんパパ」をダメ人間と笑えない理由
たった1回パチンコをしたがために、依存症に陥ってしまうのはこのためです。覚醒剤や危険ドラッグなどの薬物使用も、「たった1回なら大丈夫」と思って、面白半分に手を出す人も同様の理由で依存症に陥ります。
「脆弱性遺伝子」を持たない人は、何度も使用しない限り依存症にはなりません。しかし、「脆弱性遺伝子」を持つ人は、たった1回の薬物使用でも爆弾が爆発し依存症に陥ります。
同じような刺激が欲しくなってどうしようもなくなり、さらに強力な薬物に手を出して、あっという間に薬物依存症となり、抜け出せなくなることもあります。仕事も失い、廃人同様となり、薬物過量投与で死亡する危険性もあります。
ちなみにアメリカでは年間7万人の人が、薬物の過量投与で亡くなっています。「脆弱性遺伝子を持つ人=ドハマりする人」にとっては、「たった1回」の面白半分の使用で、人生を棒に振る可能性が高いのです。
「依存症に注意したほうがいい人」の特徴
遺伝子が人間に大きな影響を与える一方で、行動や性格が依存症とまったく関係ないわけではありません。最後に依存症を注意したほうがいい人、依存症になりやすい人の傾向についてお伝えします。
(1)真面目で几帳面なタイプ
依存症の人は「ルーズ」「だらしない」というイメージが強いです。しかし、「ルーズ」で「だらしない」から、依存症になるわけではありません。逆に、真面目で几帳面な人ほど注意したほうがいいと考えます。
真面目で几帳面で責任感のある人は、仕事も決して手を抜かず、上手に休息をとるのが苦手です。そして、人に迷惑をかけたくないので、仕事や責任、ストレスを自分1人で抱えてしまいがち。そういった人ほど依存症だけでなくうつ病リスクも高いので注意してください。
(2)ストレスを1人で抱えるタイプ
ストレスを1人で抱えやすい人も要注意。「ストレス発散」のはけ口を、お酒やギャンブル、ショッピングなどに求めると、依存症に陥る危険性があります。
リスクを避けるためにも、できるだけ「人に相談する」「悩みを人に明かす」ことをおすすめします。
相談には5つのメリットがあります。
② 対処法が示される
③ 頭の中が整理される
④ 自己コントロール感が得られる
⑤ 問題が解決される
『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)より引用
あまり人に相談をしたことがない患者さんたちに、その理由を訪ねると「相談しても、解決できるような問題ではない」と口を揃えて言います。ですが問題解決というのは、相談の効果のほんの一部分にすぎません。
問題は解決されなくても、感情的なガス抜きによって、ストレスや不安、心配が大きく減ればいいのです。困ったら悩みを一人で抱えないこと。とにかく、人に相談するようにしましょう。
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