依存症に「なりやすい人」「なりづらい人」の差 「連ちゃんパパ」をダメ人間と笑えない理由

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(3)ギャンブルや飲酒でストレス発散するタイプ
ストレス発散を目的に「お酒」を飲む人も多いでしょう。ですが、お酒を飲んでも、一時的に気分がよくなるだけで、ストレスの発散にはあまり役立ちません。飲酒量が増えると、ストレスホルモンも増加します。

お酒を飲んでストレス発散できたというのは高揚感による思い込みにすぎません。もし落ち込むたびに現実逃避するためにお酒を飲んでしまうと、問題は先送りされるだけで、ストレスも飲酒量も増えるばかりです。

一方で、「お酒を楽しむ」こと自体を目的とする人は、一杯一杯をじっくりと時間をかけて味わいます。おいしいその一杯に満足します。

同様にストレス発散や現実逃避を目的に「ギャンブル」「ショッピング」「ゲーム」などを行うのは依存症の近道なので、あまりおすすめできません。

ではストレスはどう解消すればいいのか? 睡眠や運動、朝散歩、そして人とのコミュニケーション(つながり)が、依存症リスクのないストレス解消法です。

それでも依存症になったらどうするか?

もしもあなたや家族がギャンブルやアルコールなどの「依存症」に陥ったら、どうすればいいでしょう。

依存症を一人で治すことは困難です。専門家の助けや治療が必要です。依存症が疑われたら、依存症外来のある精神科を受診したほうがいいでしょう。

依存症外来を持つ病院や、病院を受診すべき水準を知りたい場合、あるいは依存症の疑いがある家族がどうしても病院に行きたくないという場合は、地方自治体が行っている依存症相談窓口に相談してみてください。匿名の電話相談も可能です。相談窓口については、「依存症 相談 (都道府県、市町村名)」と検索するとわかります。

依存症のトリガーとなる「脆弱性遺伝子」を、ほとんどの人は知らないはず。「たった1回なら大丈夫」という考え方でギャンブルや薬に手を出すのは危険です。つまり、君子危うきに近寄らずで、依存リスクがあるものには手を出さないことが最大の予防につながるわけです。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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