消費増税後、割安感がなくなった和民 秋まで相場は上がらない?

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4月第1週は桜が満開だった。いったんは株式相場も花が咲いたように見えたが、そのあとは、大変なことになってしまった(東京・国立駅周辺で、撮影:尾形文繁)
なんとなんと、4月2週目は、1103円も下げてしまった日経平均株価。その後は反発に転じたが、個人投資家には、いまのところ「厳しい4月」になっている。カリスマ投資家の内田衛氏はどんな取引をしていたのか。個別では、会心の取引で大きな利益を上げたものもあったが、さすがにこの下げには閉口していたようだ。「株日記」で振り返って見よう。

【3月31日(月)】日経平均は131円高の1万4827円と4日続伸。今日は月末、年度末でドレッシング(お化粧)買いが入ったのか? 消費税増税直前にもかかわらず上昇。私のNISA銘柄の神戸製鋼所(5406)は、本日137円の4円高で、4円は神戸製鋼所の年間配当。

米国経済は、順調に回復しているようだけど……

日経平均株価は、1万4000円台前後から1万4500円あたりでウロウロ。売買代金も少なく、まったく盛り上がっていない状況だ。
そんな中、カリスマ投資家の内田衛氏はどうしていたのか。なんと、自ら「ギソー教育」と自虐ネタを披露していたリソー教育が、一時ストップ高に。ナンピン買いの効果もあり、買値の平均コストは下がっていた。だが、今年だけで計算すると、損失は600万円超!になったのだった。

【4月1日(火)】今日から消費税が17年ぶりに5%から8%へ増税となった。NYダウは134ドル高の1万6457ドルと続伸で、2カ月半ぶりの高値。3月日銀短観(企業短期経済観測調査)の景況感は5期連続改善。

【4月3日(木)】日経平均は125円高の1万5071円と続伸し、終値で1万5000円台を回復。株式相場にも「サクラ咲く」といった感じ。このまま新年度相場は、堅調に行くのか?

【4月4日(金)】米国雇用統計(3月分)によると、前月に比べ19万2000人(非農業部門)増えた。市場予想20万人とほぼ同水準。米国は順調に景気回復しているようだ。日経平均は8円安の1万5063円と小幅安。

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【4月5日(土)】午前3時、日経225先物6月限は、220円安の1万4860円と大幅安。NYダウは159ドル安の1万6412ドル。S&P500種は23.68ポイント下がって、1865.09ポイント。週末で利益確定売り? 週間では89ドル(0.5%)高。日経平均も週間では367円(2.5%)高と、新年度相場は堅調なスタート。

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