いまの「不満」は未来の成功へのパスポート 30を過ぎて諦めかけていた夢を取り戻す方法

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もちろん、「できる・できない」の横軸も大事なのです。でも、ここばかりを見ていると、あなたが持っているポテンシャルを発揮できないまま、人生が終わってしまうことにもなりかねません。それではあまりにももったいないと思いませんか。

現状に満足しない人の未来は明るい!

渋沢栄一は、『渋沢栄一訓言集』でこう言っています。

すべて世の中の事は、もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。

昨今のように、先が見えにくい状況では、多くの人が安定を求めます。でも、現状に満足したら、誰も何の努力もしなくなります。何の努力もしなくなったら、人間としてどんどん衰えていきます。

人間の身体でいえば筋肉のようなものです。年をとると筋力はどんどん衰えていきます。筋肉の衰えを防ぐためには、とにかく運動が一番なわけですが、ともすれば運動するのが面倒といった理由から、多くの人は運動を怠りがちです。結果、筋力がどんどん衰えてしまいます。知力や気力も同じです。

渋沢栄一は、『青淵百話』でこう言っています。

老人になれば、若い者以上に物事を考え、楽隠居をして休養するなどということは、絶対にしてはいけません。逆に、死ぬまで活動をやめないという覚悟が必要なのです。

現状に満足していたら、晩年にこのような発言はありえないでしょう。渋沢栄一の頭のなかには、おそらく亡くなる直前まで「こうしたい・ああしたい」がいくつもあったのだと思います。

現状に満足できず不満だらけという人は、大いに見込みがあるのかもしれません。不満があるからこそ、それを何とか取り除こうとして、さまざまな手を尽くそうとするからです。不満を持つのは成功へのパスポートを持っているのと同じことなのです。

渋澤 健 シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役、コモンズ投信会長

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しぶさわけん / Ken Shibusawa

国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で日本国債や為替オプションのディーリング、株式デリバティブのセールズ業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務める。2001年に独立。2007年にコモンズ(株)を設立し、2008年にコモンズ投信会長に着任。

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