JR東海は「緊急事態宣言が順次解除されてきた状況を踏まえ、今後の利用者増加時においても十分な輸送サービスを提供する」という方針を示し、6月1日以降は「のぞみ」の本数を以前の定期列車の本数である164本に戻し、「ひかり」「こだま」を含めて東海道新幹線全体で昨年度の1日平均の8割前後の本数までに回復することを予定している。
ANAやJALの国内航空路線はどうか。
ANAは5月15日~31日までについて当初運航を予定した1万2974便に対して運航するのは1856便(1日平均109便)にとどまり、運航率は14.3%まで下がった。約85%の便が運休となった計算だ。
ビジネス路線などで利用者の回復傾向が見られることから、6月1日~30日については当初運航を予定していた2万2970便に対して7007便(1日平均233.5便)を運航することになり、運航率は30.5%となる。5月後半に比べると倍増することになる。
JALは5月23日~31日、6月1日~14日ともに運航率は約28%と変わらないが、ANAとJALを合わせると5月23日~31日までの運航率は約21.5%だったのが、6月1日~14日までは約29.2%と約1.5倍の便数になる。また一部便では5月に比べると機体を大型化することから提供座席数はさらに増える。
東北・上越・北陸・秋田・山形の各新幹線は、5月13日の段階では、5月28日以降に定期列車の一部の運転取りやめた特別ダイヤを発表していたが、5月22日になって利用者の回復傾向が見られることから特別ダイヤでの運行を見直し、現行ダイヤを継続することを発表していることから今週末の混雑もそれほどないだろう。
事前座席指定でソーシャルディスタンスを確保
飛行機の機内や新幹線の車内で上手にソーシャルディスタンスを保つためには、事前座席指定が重要になってくる。今は航空会社やJR各社のホームページのシートマップからリアルタイムで空いている座席を確認することが可能だ。特に国内線の飛行機では便出発20分前までインターネット上で座席変更ができることから、空港に到着してからも再度シートマップを確認して自分の席の周辺の座席指定状況を確認して、混雑便でなければ空席が多い座席を選ぶのが望ましいだろう。
また混雑している便や新幹線に抵抗があるのであれば、前後で空席が多い便や新幹線を選ぶという選択肢もある。少しずつ国内移動が動き出すなかで、利用者自身も移動パターンを考えることでリスクを低減することができるだろう。
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