瀧本哲史「人生に正解求める人ほど危険な理由」 「真の教え」で商売する人は全員インチキだ

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そういえば「脱洗脳」のプロとして活躍してたはずなのに、いつの間にか自分もそういうセミナーを開催してる方が最近いますよね。名前はちょっとみなさんで調べていただきたいんですけど(会場笑)。

『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』(星海社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

でも、「ごめん!正解は僕にもよくわからないんですよ」って言ったら、「じゃあ私は、いったいどうしたらいいんですか……」って悩む人、ここにはいますか?

(会場、ひとり挙手)

あ、いますね。ありがとうございます。でも、あなたへの答えはすごく簡単です。

「自分の人生は自分で考えて自分で決めてください」。

はい、これに尽きるんですね。

これは、「ブキケツ(武器としての決断思考)」の初版の帯に掲載したコピーでもあり、さっき言った自燈明(じとうみょう)ですよ。

心の弱さに負けちゃいけない

「誰か」や「何か」に頼りたくなる気持ちは、僕も同じ人間なんでわからなくもないです。でもその心の弱さに負けちゃいけないんです。

ただ、自分で考えるためにはやっぱり、考える枠組みが必要なんです。その枠組みが教養であり、リベラルアーツであるということです。

薀蓄や知識をひけらかすために教養があるのではありません。自分自身を拠りどころとするためにも、真に「学ぶ」必要があるんですよ。

瀧本 哲史 エンジェル投資家

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たきもと てつふみ

京都大学客員准教授、エンジェル投資家。東京大学法学部を卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科助手を経て、マッキンゼーに入社。3年で独立し、日本交通の経営再建などを手がける。その後、エンジェル投資家として活動しながら、京都大学では「交渉論」「意思決定論」「起業論」の授業を担当し人気講義に。「ディベート甲子園」を主催する全国教室ディベート連盟事務局。著著に『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』『武器としての交渉思考』がある。

【2019年8月16日18時00分編集部追記】2019年8月10日、瀧本哲史さんは逝去されました。ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。

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