コロナ禍で売れた商品TOP30「5月異変」のナゼ "マスクバブル崩壊"がデータにも表れ始めた

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マスクの増減率は、2月3~9日に対前年比266.5%を記録した。しかし、この週の伸び率トップは313.0%の「ぬれティッシュ」だった。

新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されたのが1月16日。マスクが店頭からなくなり出したのは、その2週間後の2月初め。2月24日の週で93.1%となり、3月9日の週では80.6%まで落ちた。実需と大きく乖離したのは、商品の供給が極端に細っていたためだとみられる。

ただ、3月下旬に供給量も底を打ち、市中の“異業種”店舗に商品が出回り始めたようだ。ゴールデンウィーク突入直前の4月27日の週には356.5%まで上昇した。だが、この時点でもトップではなく、2位。5月4日の週でようやく首位に立った。

マスク以上に売れていた商品は?

4月27日の週にマスクの上を行ったのは、「殺菌消毒剤」で395.7%。4月後半の2週間は供給が増えたようで、300%を突破。5月4日の週は258.4%に下落し、需給バランスは落ち着きを取り戻し始めている。

「体温計」も2月中旬頃から社員に検温を義務づける企業が増え始め、3月上旬までに店頭から消えた。まだまだ供給は不十分で、売れ行きも依然として高水準ではあるものの、消耗品ではないからか、マスクや殺菌消毒剤より一足先に沈静化し始めている。

一方、コロナ禍で売れなくなった商品の上位には、外出自粛で使用頻度が減ったものが並んだ。

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