有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #STAP問題

再現実験が次の焦点、長期化するSTAP問題 研究不正の認定に小保方氏が反論

7分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

一方で小保方氏は、調査委員会に提出したノート2冊以外に「4~5冊」はあり、「200回は成功している」というSTAP細胞作成を記した実験ノートや1000枚を超えるという画像データを理研に提出していない。論文に対する疑念の払拭は著者の責任だ。なによりもまず科学論文の作法にのっとって、自らきちんと疑念を晴らすべきではないか。

画像を拡大
会見では涙で言葉を詰まらせる場面も

また小保方氏は、調査委員会の聞き取り回数は1回だけで、十分ではないというが、調査委員会は中間報告時点までに3回はヒアリングを行ったとしている。実は小保方氏のいう1回だけとは中間報告から最終報告までの間のことだという。不服申立書自体が、自分にとって都合のいい部分だけを切り取って並べている感が拭えない。

STAP問題と同時期に、論文不正についての調査報告を公表した筑波大学では、対象者へのヒアリングは1回だけで、3時間程度としている。これと比べれば理研の調査委員会はむしろ丁寧に調査を進めているといえる。

「(小保方氏の)言い訳を認めると、日本のサイエンスが世界から笑いものになってしまう」と、ある科学者は懸念する。

もちろん、小保方氏一人に責任を押しつけるのは公平ではない。調査委員会の最終報告では、主要な共著者である理研の発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長の笹井芳樹氏、山梨大学教授の若山照彦氏にも、データの正当性や正確性に対する確認責任があるとされた。どのような結果が出るか、今後は理研の懲戒委員会に引き継がれることになるが、笹井氏の研究者としての高い評価があっても、重い処分になる可能性がある。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数