意外と知らないビールにまつわるトリビア6選 「ギネス記録とギネスビール」の深い関係とは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
4. 偉大な哲学者はお酒にも博識だった!?

古代ギリシャの哲学者アリストテレスによると、ワインなどビール以外のアルコールを飲んで転ぶ人はいろいろな方向に転ぶけれど、ビールを飲んで転ぶ人は必ず後ろに転ぶそうです。

どれだけの人を観察してそう言っているのかはわかりませんが、自分が酔っ払ったときに転びそうになったらハッと思い出して方向を確認したいですね。ちなみに蒸留技術が文献に初登場したのは紀元前4世紀。アリストテレスがワインからブランデーを蒸留した記述でした。

5. 日本初のビール醸造家は江戸時代の蘭学者

1853年、ペリー来航の際の晩餐会で飲んだビールを自分で再現してみようとチャレンジした人がいます。川本幸民という蘭学者でした。蘭学書で醸造工程を読んで自分で作ってみたそうです。これが日本初の自家醸造だったと言われています。ちなみに現在日本では、醸造免許なしで自家醸造できるのはアルコール度数1%以下のみです。

ギネス記録とギネスビールの関係

6. ギネス記録はギネスビールから生まれた

黒いスタウトビールで有名なアイルランドのギネス(GUINNESS)社。

『エンジョイ! クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』(KADOKAWA)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

1950年代のはじめに同社の最高経営責任者ヒュー・ビーバーが友人たちと「世界で一番早く飛ぶ鳥ってなんだろう」という議論になったけれど答えが出ず、こういうものを集めた本を作ったらおもしろいのではないか、と生まれたのが世界一を集めた本、ギネスブックなのです。

同じ名前ですがまさか起源は同じ会社だったとは! その後、ギネスブックを販促物として、ギネスビールは人気を獲得しましたが、現在、ギネスブックはギネス社から独立しています。

普段何気なくメニューにあるビールをとりあえず頼んでいたけれど、家飲みになり選ぶビールが変わってきた方や、ビールそのものに興味を持ち始めている方も増えていると思います。今まで知らなかったビールのことや、おもしろトリビアでさらにビールを深掘りするキッカケになるといいですね。

岩田 リョウコ 文筆業、イラストレーター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いわた りょうこ / Ryouko Iwata

1979年生まれ。在米中の2015年にアメリカで出版した『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』は、アメリカ・アマゾンランキングで1位を獲得。世界5カ国で翻訳出版されている。コーヒーのほか、サウナ、映画の連載を執筆。サウナ好きが高じてフィンランド政府観光局フィンランドサウナアンバサダーに任命される。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事