元外資系金融エリートの転職、なぜ中国へ? 中国語が話せないなら、現地で勉強しながら就職先を探せばいい!

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ワークライフバランスに関しては、日本にいた頃は残業が当たり前、よく土日出社もしていたのですが、私の場合、今は定時に帰宅できることも普通にあります。

空いた時間や週末を利用して、アジアMBA留学の促進活動、「Billion Beats」という日中友好のソーシャルプロジェクトなどに精を出し、多様な人々との出会いや共同プロジェクトを通して人生を豊かにするように心掛けています。このような日中友好・交流事業も評価いただいて、例の100人に選ばれたのだろうと思います。

日本の本社所属の駐在員になれなくても

――なるほど。オリックスでは、従来のイメージを覆し、現地採用を促進する、と!

石崎さんも現地採用だそうですが、インドの会社なら、そもそも駐在員なんていないですよね(笑)。地場企業にいきなり飛び込むなんて、非常に勇気のある決断、行動力だと思います。

日本の本社所属の駐在員になれなくても、非常にいいポストが現地採用枠として提供されるケースはあるので、個人的には、もっと若い日本人が海外の現地へ飛び込んでいけるよう、今、最前線にいる自分も、どんどん情報発信していきたいですね。

ベロンベロンになるまで酒を酌み交わして

――まさに中国の最前線でのお仕事ですが、中国のビジネス文化はどういったものなのでしょう?

今の中国では、比較的事業規模が大きく、かつスピーディでダイナミックなビジネスが展開されていて、日々、それにきちんと追いつき、リードしていくことが求められます。

日系企業にとっては厳しい事業環境が続いていますが、オリックスのつねに新しいビジネスを追求しようとするDNAや、優秀な中国人投資プロフェッショナルたちのおかげで、私も前のめりに仕事できています。とても刺激的で、「日の丸を背負う」というやりがいも感じますね。

中国のビジネス文化の中で特徴的なのは、まずは共に食事をし、酒を飲み、お互いの気心を知ることが大事という点でしょうか。ある投資案件について激しい交渉が行われた後、合意には程遠い段階だったのですが、両社で食事をして、ベロンベロンになるまで酒を酌み交わしたことがありました。日本では考えられない状況ですが、その後、きちんと投資は成立し、私のキャリアの中でも大きな収穫を得られた案件のひとつになっています。

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