大物俳優が小さな役で登場している
俳優について述べるとまた長くなるので割愛するが、マンハッタンでロケを行っていた本作には、ブロードウェーのベテランの舞台役者から、ニューヨークで演劇を学ぶ俳優の卵たちがわんさと登場する。古いシーズンには、あれっと思うほどの大物俳優が小さな役で登場するので、見つけるのも楽しかったりする。
女優のクレア・デインズは生粋のニューヨーカーで、13歳のときに当時のボーイフレンドと一緒に本作の小さな役でTVデビューした。「ニューヨークの俳優なら当然でしょ?」と、あるインタビューで笑いながら語っていた。
筆者がマンハッタンに年に数回通うようになったのは2002年以降だが、タイムズスクエア近辺に当時の名物刑事コンビ、グリーンとブリスコーの横顔が向かい合った真ん中の空白に「LAW&ORDER」の文字が浮かぶ巨大な横長のビルボードを見ると、ああ、マンハッタンに来たんだなあ、とうれしくなったものだ。あちこちでロケに遭遇することができたそうで、まさにマンハッタンという街が一体となってバックアップしている作品の代表格でもあった。
テレビをつければ、再放送を含めて一晩中、本作を放送しているケーブルテレビ放送局もあり、アメリカでは『LAW&ORDER』を放送していない日はないと言われる。筆者も渡米中、夜、眠れないときに、本作やスピンオフ番組を延々と見続けたことは一度や二度ではない。「刑事法体系には等しく重要な2つの独立した組織がある。犯罪を捜査する警察、そして容疑者を起訴する検察。これは彼らの物語だ」で始まるオープニングナレーションに、場面転換の「バンバン」を聞くと、なんだか自宅にいるようで妙に安心できたりするのだった。
『LAW&ORDER』は、シーズン1とニューシリーズ1~6(シーズン15~20)がDVDでリリースされている。テレビ東京ではニューシリーズ3(シーズン17)を放送中、「スーパー!ドラマTV」でも複数のシーズンが再放送中だ。
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