ダイハツ「タフト」価格判明で見た競合車との差 安全機能と装備の充実にアドバンテージあり

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では、最大のライバルとなるハスラーと比較するとどうだろうか。

タフトのグレードは先に示した通り、ベーシックな「X」、中級の「G」、上級の「Gターボ」の3タイプ。駆動方式は、全グレードで2WDと4WDが選択可能だ。

タフトの最大のライバルと目される「ハスラー」(写真:スズキ)

ハスラーは、全車がマイルドハイブリッドを搭載し、ベーシックグレードが「ハイブリッドG」、上級グレードが「ハイブリッドX」となり、それぞれにターボが用意される。

タフトはベーシックがXで上級がG、ハスラーはベーシックがGで上級がXと逆になるからわかりにくいが、グレード間でもライバル比較が成り立つ。

組み合わせは、タフト「X」(135万3000円)とハスラー「ハイブリッドG」(136万5100円)、タフト「G」(148万5000円)とハスラー「ハイブリッドX」(151万8000円)、タフト「Gターボ」(160万6000円)とハスラー「ハイブリッドXターボ」(161万2600円)だ。(価格はすべて2WD)

同じ位置付けのグレード同士で比べると、価格はタフトの方が少し安い。後から発売するため、ハスラーよりも安く抑えて割安感を訴求しているのだろう。

また、タフトは価格が安いうえに装備を充実させている。例えば、ハスラー ハイブリッドGのヘッドランプはハロゲンだが、タフトは価格が最も安いXでもLEDだ。

安全装備はタフトにアドバンテージあり

ハスラーではハイビーム走行時に対向車や先行車を検知すると、自動的にロービームに切り替わるが、タフトのGとGターボには、アダプティブドライビングビームを装着する。相手方を照らす部分のLEDだけを消灯して、ハイビーム状態を保ちながら眩惑を抑える機能だ。

車間距離を自動制御できるアダプティブ・クルーズコントロールも異なる。ハスラーは全車速追従型だが、パーキングブレーキは足踏み式だ。そのため、追従停車したあと、2秒を経過すると勝手に再発進してしまう。

タフトに全車標準装備となる電動パーキングブレーキ(写真:ダイハツ)

その点でタフトは、全車が電動パーキングブレーキを採用するため、追従停車後、自動的にパーキングブレーキを作動できるから、勝手に再発進しない。

また、ハスラーではアダプティブ・クルーズコントロールを装着するのは、ターボ車のみだが、タフトではGターボに標準装備する他、自然吸気エンジンのGにもオプションで用意する。以上のように、同価格帯に属するグレード同士で装備を比べると、タフトの方が充実しているのだ。

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