発達障害の部下を叱っても「全く無意味」な理由 ただ怒っても「萎縮」と「思考停止」させるだけ
いよいよ送信です。もう目の前には文章がほぼ完成しています。「あとは送信ボタンを押すだけ」という気持ちで最終チェックです。順番はこんな感じです。
● 宛先のメールアドレスをチェック
● 先方の社名、氏名をチェック
● 添付データをチェック
「ここまできたら、送っちゃおう」という気持ちになれます。着手したらその勢いで終わらせたくなる心理(作業興奮といいます)を利用して、送信ボタンを押します。
もし、あなたが「部下や後輩からなかなかメールの返信が返ってこない」「いつもレスポンスが遅い」と悩んでいる場合は、メールを送るという作業は、上記のように、「書く」「編集する」「送る」の3つの手順に分解できることを教えてあげてください。
なかなか取引先にメールを送れず悩んでいる部下がいたら、まずは下書き保存したメールを上司がチェックする、などすると良いかもしれません。
「言わなくてもわかるだろう」がわからない
私は、抽象的な話を理解するのが苦手です。勝手に変な方向に解釈して話を進めて「そうじゃないんだよ……」と言われたことは数知れず。
そこで、あいまいなことを言われたら必ず「具体的にどういうことか」と質問することにしています。例えば職場でよく使われる「確認」という言葉。「メール送ったから“確認” しておいて」と言われるだけで引っかかってしまいます。
「メール確認してくれた?」
「はい。読みました」
「で、どうだった?」
「どうだった……といいますと?」
「間違いとかなかったかって聞いているの!」
「すみません! そういうことだったんですか!?」
これは極端な話ですが、自分なら最初の時点で「チェックして返信したほうがいいですか?」と質問します。面倒な奴と思われそうでも、具体的な表現に落とし込んでいます。結果としてお互いのコミュニケーションの行き違いを防ぐことができます。
もし「見当違いな行動をする部下だなあ」「何度言ってもわからないのはなぜだろう?」と感じたら、それはあなたのあいまいな伝え方が原因かもしれません。具体的な表現を意識してコミュニケーションしてみてください。
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