母親たちが阿鼻叫喚「在宅勤務」の辛すぎる実態 家事分担しない夫、SNS投稿にイライラ…
エスピノサ・デ・ロスもまた、仕事がある日のスケジュールが大きく変わった。今では学校が指定する教材を準備し、先生たちとZoomミーティングを行い、学校に行けず友達と会えないストレスでかんしゃくを起こす娘に対処し、勉強をチェックし、体育の段取りも行い、ピアノとコーラスのオンラインレッスンも管理しなくてはならない。「私の仕事は一日中あらゆる作業や打ち合わせで埋まるようになった。間違いなくストレスになっている」と、彼女は話す。
『Mommy Burnout(ママの燃えつき)』の著者で、心理学者のシェリル・ジーグラーはポッドキャストで、こうした負担はとりわけシングルの親には大きいと語った。
「シングルの親たちは、毎日をかろうじて乗り切っている。すでに何週間から燃えつき感を抱えている。休む間もなく、助けも得られなければ、限界を超えてしまう。そうとう厳しい状況だ」
ひとつひとつがフルタイムの仕事並み
セラピストで2人のティーンエイジャーを抱えるシングルマザーのジャネット・ジェンセンも日々を乗り切るのに精一杯だ。子どもが10代なら少しは楽だろうと思う人もいるかもしれないが、ジェンセンにとって事はそれほど単純ではない。
彼女の子どもたちは食事や宿題、人間関係の問題、子どもたち自身のZoomミーティングなどで彼女の助けを必要としている。「すべて以前もやっていたことだけれど、今ではこれが一日中、休む間もなくある」。
このほかにも自らの仕事や、政府の支援プログラムへの申請に関わるストレスものしかかっている。「1つひとつがフルタイムの仕事のような大変さで、つねに邪魔が入る状態でこのすべてをこなさなくてはならないなんて」。
こうした状況を改善しようとする母親も出てきている。「私にとって今、セルフケアとは、夫に対して、私も仕事しなくてはいけないのだから、夫にも子どもたちの勉強を見てもらいたいと伝えることだ」とエスピノサ・デ・ロスは話す。彼女はまた、オンラインエクササイズを行う間は邪魔しないことを家族に求め、家族以外のつながりを維持するために、毎週友人たちとビデオチャットを行っている。
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