母親たちが阿鼻叫喚「在宅勤務」の辛すぎる実態 家事分担しない夫、SNS投稿にイライラ…

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ウォルフも友人たちと語り合うことでこの難局を乗り越えようとしている。Zoomやフェイスタイム、グーグルデュオで大学時代の友人に連絡したり、昔の友人にテキストメッセージを送ったり、早朝にピラティスのレッスンに参加したりすることは彼女にとって役立った。

前述の心理学者、ジーグラーは、この新たな環境に適応するために親は期待値を下げ、仕事に罪悪感を感じないようにする必要があると言う。「リモート学習の教師になり、家のことを回し、食卓に料理も並べて、というようなことすべてをこなすべき、と考えるのは現実的ではない」。

大事なのは勉強の出来よりメンタルヘルス

それよりも、今最も優先順位が高いことは、家が安全で穏やかな場所だと感じられるよう保つことだ。「(子どもたちから見て)親が穏やかで、自分の不安に対処し、自己管理し、楽しんだり(笑ったり)していることが今いちばん重要なことだ」とジーグラーはしている。

ジーグラーは今の時期、子どものメンタルヘルスのほうが学業上のパフォーマンスより、はるかに重要だと言う。周囲がSNSに「この状況下で完璧に勉強する子どもたちの姿」を投稿したとしても、それを見て悲観したり、プレッシャーを感じないこと。

友人や近所のママ友がネットに完璧な妻、母、仕事人の姿や、外国語を学んだりする姿をアップしていても落ち込むことはない。あなたは、あなたの家族にとって大事なこと、うまくいくことをやればいいのだ。

「私たちは同じ舟に乗っていない」という詩がある。それにはこう書かれている。

「私たちはひとりひとりが、それぞれの形で、この嵐を切り抜ける。
この嵐の中、私たちはみな別の舟に乗り、それぞれまったく異なる旅路を経験している。そのことを知り、人に優しくしよう」(作者未詳)

アイネズ・モーバネ・ジョーンズ ライター/編集者(在シアトル)

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Inez Maubane Jones

アメリカ・ワシントン州シアトル在住。子ども向けの書籍「The Content」シリーズを手掛ける傍ら、自身のブログにて教育トレンドや子育て、社会問題などについて執筆している。

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