「失敗」は人事評価にどのくらい影響するのか 減給、降格、解雇にならない許容範囲を知る
人事コンサルタントとして、1万人以上のビジネスパーソンの昇格面接や管理職研修を行い、300社以上の企業の評価・給与・育成などの人事全般に携わってきた西尾太氏による連載。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。
仕事における失敗には、大きく分けて3種類ある
仕事における失敗は、どのくらい人事評価に影響するのでしょうか? 今回は、このテーマについて掘り下げてみたいと思います。
仕事の失敗には、大きく分けて3種類あります。「挑戦による失敗」「過失や怠慢によるミス」、そして「不慮の事故」です。
挑戦には、失敗がつきもの。挑戦による失敗が人事評価にマイナスの影響を与えることは、基本的にはありません。想定したリスクの範囲内であれば、むしろプラスに評価されます。
過失や怠慢によるミスは、当然、人事評価にマイナスの影響を与えます。それが重大なことであれば、懲戒処分の対象になることもあります。
不慮の事故については、十分に注意をしていたことであれば影響はあまりありませんが、予見できていたにもかかわらず放置していた、早く手を打てば防げた、などの場合については、人事評価においても、懲戒においても大きな影響を与えます。
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