アルコールは一般的にはエタノールのことを指し、製法によって2種類に分類される。石油由来のエチレンを原料につくられる合成アルコールと、サトウキビやトウモロコシなどを発酵させて作る発酵アルコールだ。
前者は主に化粧品や洗剤、医薬品など化学工業用として用いられ、後者は消毒用アルコールのほか、しょうゆやみそ、酒の原料など幅広い用途がある。オエノンHDなど酒類メーカーが扱うのは後者の発酵アルコールだ。
ただ、アルコールは用途によって役所の所管や管理方法などが異なる。酒に用いる場合は酒税がかかり、これは財務省の所管となる。それ以外は経済産業省が管轄し、「工業用アルコール」と呼ばれる。工業用アルコールを酒用に転用されると、酒税がかからないという懸念などがあるため、厳しく規制されている。
世界的に増える消毒用アルコール需要
新型コロナの感染拡大によって消毒用アルコールの需給が逼迫。消毒用アルコールを所管する厚生労働省は3月に、医薬品向けでない高濃度エタノール製品でも消毒用アルコールの代用品として認めるよう規制を緩和した。
オエノンHDや宝ホールディングスなど、酒類メーカー各社はこの規制緩和を受けて動き出している。オエノンHDや宝HDは以前から消毒用アルコールを販売するメーカー向けに原料を供給していた。今後、宝HDは月90キロリットル、オエノンHDは月18キロリットルを医療機関などに提供する予定だ。
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