最速!つらい肩こりに効く「1分間ストレッチ」 「脳科学」×「筋膜リリース」で体をリセット

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実際、以前の私は前屈しても手が床に届かないほど硬い超合金のような体でしたが、この手法を確立してから驚異の柔らかさを手に入れ、現在ではプロの選手に指導をするまでになっています。

ですから、「自宅でストレッチを続けているのに、なかなか肩こりや腰痛が改善されない」という方も、ぜひ以下のストレッチで効果を実感してみてください。

3つの筋肉を意識して動かす

まずは、「肩こりに効く脳科学アプローチ」から。

『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』(かんき出版)
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脳科学アプローチでは、①短時間負荷をかけて抵抗し、②脱力する、という動きが特徴です。1、2で息を止めて力を入れる、3で大きく息を吐いて脱力、をリズミカルに繰り返します。「イチニ、サーン」と覚えてください。

ここで意識する主な筋肉は、肩の動き全体をコントロールする「三角筋」、腕を前に伸ばしたり、ものを押す働きがある「前鋸筋(ぜんきょきん)」、腕を引き下げる働きのある「大円筋」の3つです。この部位がこり固まると、四十肩のような炎症を起こしやすくなりますので、これらをストレッチしていきます。

<肩こりに効く脳科学アプローチ>

①胸の前で伸ばした腕を引き寄せ、ブロックポイント(無理なく伸ばせるところ)で2秒間、肩の力で押し返します。

②肩の力を脱力して、腕を引き寄せます。新しいブロックポイントから同じ動きを行います。これを3回繰り返します。

(画像:『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』より)

続いて、「肩こりに効く筋膜リリース」をお伝えしましょう。筋膜リリースの基本は“圧迫して大きくゆっくり動かす動き”です。こりがある部分を圧迫しながら筋肉や関節をゆっくり大きく動かすというのが筋膜アプローチの基本的な考え方です。

<肩こりに効く筋膜リリース>

① まず、両腕を横から上に上げ、その時の上がりやすさを覚えておいてください。首の付け根を強く押さえて圧迫したまま、ゆっくり大きく腕を回します。

(画像:『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』より)

②首から肩にかけて少しずつ押さえる場所を変えながら1分ほどこのエクササイズを行います。

(画像:『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』より)

③改めて両腕を上げてみると、エクササイズした側の腕が上がりやすくなっているのが感じられるはずです。同様にわきの下の筋肉を強く掴み、ゆっくりと大きく腕を回す動きも効果的です。

(画像:『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』より)
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